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女の子向けアニメのあるべき姿とは?―『ふたりはプリキュア』をモデルに―

2011年12月5日


まず、「女の子向けアニメ」とはどういったものなのでしょうか?深夜アニメと異なっている点としては、
・比較的長い放送期間である
・過激な表現がカットされている
BDなどのコンテンツ産業ではなくおもちゃの販促がメインである
以上のことが挙げられます。

深夜アニメと大きく異なるのは最後の点です。深夜アニメでは、BDなどのコンテンツ産業で失敗することが、そのまま商業的な失敗に繋がりますが、 女の子向けアニメはそうではなく、おもちゃなどの「版権事業」が利益を左右します。
つまり、女の子向けアニメにおいては、玩具メーカーなど多くのスポンサー獲得が重要となります。
版権事業の重要性は、東映アニメーションの版権利益が総利益の30% を占めていることからもわかります。

次は、実際にプリキュアシリーズ、特に今回は『ふたりはプリキュア』からどのようなことが女の子向けアニメ に求められているのか考察していきます。

プリキュアシリーズの特徴として、初代プロデューサー鷲尾天さんは次のようなものを挙げています。
・コンセプトは「女の子だって暴れたい」
・戦闘は肉弾戦
女の子だってヒロインでなくヒーローになれるということを示す
・プリキュアへの顔面・腹部への打撃は行わない
・ダメージは二次被害的なものだけで表現
・食べ物の好き嫌いを描かない
・主人公はどこにでもいる平凡な女の子
・セクシーシーンのカット(入浴・水着など)

プリキュアを通じて制作陣の伝えたかったことは3つあると考えられます。

1つめは「黒」を主人公の色に使うことで表現されています。「黒」は敵・ライバルのイメージカラーであると同時に、若い女性ファッションの間では「上品」「都会的」とされています。その色を主人公に使うことで、リアリティ溢れる年上の女性として女の子の目には映ります。
つまり、舞台が魔法や妖精など、<非現実的>であるにもかかわらず、主人公については<現実性>が再現されているということになります。

2つ目は「友情の大切さ」・「人間としての成長」 です。美墨なぎさと雪城ほのかは対照的な性格で、価値観の違いにより何度も衝突をします。しかし、戦いを通して友情を育み、物語が進行するにつれ、「ふたり」であることの重要性、意味を互いに意識するようになっていきます。
「ふたり」である重要性はバラバラでは変身できない、必殺技を撃てない、手をつなぐ描写の多用、といった点からも指摘できます。 これらは趣味嗜好や考え方の違いがあっても、友達になれるという視聴者である女の子たちへのメッセージであるといえます。

3つ目はプリキュアが戦う意味です。 プリキュアは全て「巻き込まれ型ヒロイン」であり、戦うことに意味を見出しているわけではありません。彼女たちの行動はどこまでも受動的です。プリキュアにとっての戦闘は、日常を回復するための行為であると言えます。
そして、彼女たちは戦闘によって得た経験を、「プリキュア」としてではなく「人間」としての成長に還元します。

まとめるとつまり、プリキュアという作品は、主人公が希望・友情・協力・信頼でもって絶望に立ち向かい、そしてそれらをすべて日常に回帰させる過程を、リアリティ溢れる世界観で描いている作品であると言えます。

これらから考えられる、これからの女の子向けアニメに求められるものは
・魅力のあるおもちゃの提供
・夢(女の子の将来像)のヒントを与える
・道徳的要素・情操教育的要素を加える
であると思われます。
この傾向が見られる現代の女の子向けアニメとしては
・夢色パティシエール
・プリティーリズム
・ジュエルペット☆てぃんくる
があります。

最後に、フレッシュプリキュア以降のプロデューサー、梅澤淳稔さんはCGダンスを取り入れたり、映画にミラクルライトを導入しました。これらは「視聴者参加型」のアニメーションを目指して導入されました。このような楽しませ方も、女の子向けアニメには必要なのではないのでしょうか。

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